二次元NLCPに愛を注ぐブログ
(苦手な方はダッシュで逃げてください)
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ラスト。…うん、これでこそリョ桜だよね(笑)
長々とお待たせしてすいませんでした。
それでは続きからどうぞ^^☆
…そうそう、言い忘れてましたが。
この話、原作設定とか完全無視ですから。←
ほら、あの、越前さんがアメリカ行っちゃってるとかそういうのないんで。これ中1設定ですけどりょま普通に青学テニス部で元気に活動してます。
それをふまえた上で読んでくださることをオススメします☆(今更)
長々とお待たせしてすいませんでした。
それでは続きからどうぞ^^☆
…そうそう、言い忘れてましたが。
この話、原作設定とか完全無視ですから。←
ほら、あの、越前さんがアメリカ行っちゃってるとかそういうのないんで。これ中1設定ですけどりょま普通に青学テニス部で元気に活動してます。
それをふまえた上で読んでくださることをオススメします☆(今更)
12月24日。
今日この日が吉となるか凶となるかは、すべてアイツ次第――いや、俺次第だった。
-3-
――桃センパイいわく『今日は無礼講』、らしい。
だから今日は部活を早めに終わらせて、その後は部室で俺の誕生日会兼クリスマスパーティーとなった。そこには引退した3年のセンパイ達まで来ていて、なんていうか。(皆、ヒマ人だよね。)
しかし、パーティーだとかなんだとかいうのは所詮名目だけ。そんなのただの理由づけで、この人たちはどんちゃん騒ぎがしたいだけなのだ、とこの盛り上がり様を見て痛烈に思う。俺の誕生日、なんて、実は全然意識してないように見えた。
だから俺はろうそくの火消しとプレゼントを受け取ることだけをとりあえず済ませて、少し外へ出た。
――『目的』があった。
(たぶん、もう終わった、はず…)
いつもと同じであれば、だいたいこの時間に終わっているはずだ。――女テニの練習時間は。
しかし竜崎ならきっと、この後自主練習に明け暮れているはずだった。これもいつものことだったから。
――会わなきゃいけない。会って、言わなきゃ。正直に。
あの事件以来、竜崎とはろくに話をしていない。というか案の定、避けられてる、気がした。
しかしそれは竜崎だけの話ではなく、たぶんほとんどの女子がだと思う。あの俺の言葉がだいぶ堪えたようで、『酷い』だとか『最低』だとか、そんな形でウワサは流れていたからだ。
それはそれで良かった。別に俺自身、自分がいい人間だなんて一度も思ったことはない。
だけど――やっぱり竜崎にだけはそうは思われたくないと思うのは、それは惚れた弱み(…なんか、ちょっと違う気もするケド。)ではないだろうか。
「…裏庭、だな」
とにかく、会って話をしたかった。
そこで俺はいつも竜崎が自主練をしている裏庭へ行こうと、一歩足を進めた――そのときだった。
「り…リョーマくんっ!」
まさに今進もうとしていた方向と全く逆の方から、まさに今会いに行こうとしていた人物の声が聞こえた。思わず目を丸くして振り向く。
そこにいたのはやはり竜崎だった。制服だ。もしかして帰るつもりだったんじゃないか。だとしたら俺ってだいぶ運がいい。
竜崎は寒さからか頬を真っ赤に染め、手を固く握り締めて俺を見ていた。
「……りゅ…」
「ちょちょちょ、ちょっと待って!」
「…は?」
まだ、何にも言ってないけど。
だけど俺は竜崎の声に気圧されて、思わず言葉を飲み込んでしまった。
竜崎は顔を固く強張らせて、ゆっくりと深呼吸をしている。――なんか、怖い。竜崎が、とかじゃなくて心境的に。
もしかしたら俺、殴られるんじゃないかな。どうしよう。なんかそれは、いろんな意味で泣きそうかもしれない。(俺はヘタレか。…や、もう何でもいいや)
「あ、あの…っ、ちょっと、話を聞いてください…」
「は、ハイ…」
緊張が走る。なんだか試合よりも、馬鹿みたいに緊張していた。しかしそれは向こうも同じなようで。
長い沈黙の後で、竜崎はゆっくりと口を開いた。
「…どうしようかなって、ずっと考えてたの。リョーマくん、本当にあの時迷惑そうで、確かに、そうだよなぁって納得できたから…だから…」
「…ああ…」
何を言っているかなんてすぐに分かった。と同時に、なんだかすごく自分が恥ずかしい感じもした。
竜崎が言っているのは俺がまさにしようとしていた話だ。そして竜崎は、分かっててくれていたのだ――俺の気持ちを。
これもあとになって気付くことだが、別に誰も俺の気持ちを汲み取っていないわけではなかった。特にこの目の前の少女は、大した言葉を交わすわけでもないのに1番理解してくれている、と思う。それは今の発言からでも察することができた。
そして、やっぱりあの俺の言葉は竜崎をこんなにも困らせている。
きゅっと瞳を閉じて悩みながらも一生懸命に紡ぎだされる言葉に、少なからず胸は痛んでいた。
「…あのさ、竜崎…」
「でっ、でもねっ!?」
ばっと、竜崎が勢いよく顔をあげると、二つの三つ編みも左右に揺れ動いた。
「やっぱり…自己満足って言われるのも分かってるんだけど!私…どうしてもリョーマくん、に、お礼が言いたくて…」
語尾がだんだんと小さくなっていく竜崎の一言一句を、俺は聞き漏らさなかった。
そしてある一つの単語に注目する。そのまま首を傾げた。
「…『お礼』?」
「そ、そう、お礼!今日は、リョーマくんにお礼が言いたいの!」
「…なんで?」
普通はこういうときって、プレゼントを受け取った側がくれた側に言うものなのじゃないだろうか。ということは、俺が竜崎にお礼を言われることは何もないわけで。
その竜崎の発言は十分謎めいていた。
俺の問いかけに竜崎は一瞬目を丸くしたが、やがてふんわりと優しい笑顔で微笑んだ。――久しぶりに見た、竜崎の笑顔。目が釘付けになった。
「…私ね、誕生日って、本当は年をとることを祝福する日じゃなくて、生まれてきたことに感謝する日だと思うの」
「え…?」
「だってね?リョーマくんがこの12月24日に命を授かって、ここまで生きてきてくれたから…私はリョーマくんと出逢えた。今こうしてお話していられるのは…奇跡って言ったら大袈裟だけど…本当に凄いことだと思うんだよ?」
出逢って、再会して。
テニスという二人の繋がりが生まれて。
――俺は竜崎に、恋をして。
確かに全部、俺が生まれてこなければありえないことだったのだ。
それは竜崎の言うように『奇跡』に近いのかもしれない。でもどちらかと言うと『偶然』ではなく『運命』な気がした。
――だけど、竜崎は、本当。
どうしてこうも簡単に、俺のひねくれた考えを優しく塗り替えていくのだろう。
「――だからね、リョーマくん…」
きゅっ、と竜崎は胸の前で手を組み、祈るように目を閉じた。――少しだけ、手が震えているのが分かった。
それが次に目を開けた瞬間。
そのときの笑顔は、俺が今まで見たどんな笑顔よりも、綺麗だった。
「生まれてきてくれて、ありがとう…」
――無意識だった。
たぶん言い終わって竜崎が逃げ出そうとしたのも無意識で、それと同時に俺が竜崎の腕を掴んだのも無意識。ただあるのは、『このままコイツを逃がすわけにはいかない』ということだけだった。
竜崎は振り向かない。垣間見える耳元は真っ赤で、肩は小刻みに震えていた。まるで子犬のようだ、なんて思う。怒られることに怯えている、子犬。
だけど俺はそんなつもりは毛頭なかった。
「…竜崎、こっち向いて」
「だ、ダメだよ…」
「なんで。顔、見せなよ」
「…ダメ。私酷い顔してるもん」
「大丈夫だから。ほら…」
「ダメだってば!だって私リョーマくん怒らせて…っ」
「怒ってないって!」
ぴたり。竜崎が肩を揺らして止まった。
思わず声を荒げてしまったことに舌打ちする。バカか俺。これ以上怯えさせてどうする。
「…あー…違う、ごめん。うん…全然、怒ってないから」
「…本当?」
「本当。むしろ……嬉し、かった」
あんなに酷いこと言った俺なのに、その気持ちを理解して、存在に感謝してくれたことが本当に、嬉しくて。
それを聞いてか、竜崎はゆっくりと振り向いて俺の顔を伺ってくる。
俺は竜崎を正面から見据えて、だけどこれ以上不安を与えないよう出来る限りのの優しい声音を作った。
「…自己満足なんかじゃない。竜崎の言葉、本当に嬉しかった」
「リョーマくん…」
「なんていうか…困らせて、ごめん。そんで、来てくれて、ありがとう…」
今は『照れくさい』なんてことは二の次だった。
きっと傷付いて、悩んで。それでも俺のところに来てくれて。竜崎なりの答えがそこにはあって。
竜崎が正直に自分の気持ちを伝えてくれたのだ。それなのに、俺が素直にならないでどうする。
前にも言ったが、ポーカーフェイスなんて気はサラサラない。――というより、コイツの前ではどうやったって冷静さを保つことができない。
今だって作ったわけでもなく、本当に自然と笑みが零れた。
竜崎は俺の顔を見てきょとんと瞠目する。かと思うと、いきなりぼんっと爆発したかのような勢いで真っ赤になった。
その様子に俺は更に笑みを深くする。と同時に、あることを思い出した。
「そうだ。ねぇ、竜崎…」
思わず声を荒げてしまったことに舌打ちする。バカか俺。これ以上怯えさせてどうする。
「…あー…違う、ごめん。うん…全然、怒ってないから」
「…本当?」
「本当。むしろ……嬉し、かった」
あんなに酷いこと言った俺なのに、その気持ちを理解して、存在に感謝してくれたことが本当に、嬉しくて。
それを聞いてか、竜崎はゆっくりと振り向いて俺の顔を伺ってくる。
俺は竜崎を正面から見据えて、だけどこれ以上不安を与えないよう出来る限りのの優しい声音を作った。
「…自己満足なんかじゃない。竜崎の言葉、本当に嬉しかった」
「リョーマくん…」
「なんていうか…困らせて、ごめん。そんで、来てくれて、ありがとう…」
今は『照れくさい』なんてことは二の次だった。
きっと傷付いて、悩んで。それでも俺のところに来てくれて。竜崎なりの答えがそこにはあって。
竜崎が正直に自分の気持ちを伝えてくれたのだ。それなのに、俺が素直にならないでどうする。
前にも言ったが、ポーカーフェイスなんて気はサラサラない。――というより、コイツの前ではどうやったって冷静さを保つことができない。
今だって作ったわけでもなく、本当に自然と笑みが零れた。
竜崎は俺の顔を見てきょとんと瞠目する。かと思うと、いきなりぼんっと爆発したかのような勢いで真っ赤になった。
その様子に俺は更に笑みを深くする。と同時に、あることを思い出した。
「そうだ。ねぇ、竜崎…」
「は、はいっ!」
「何か俺に渡すもの…あったりする?」
「へ?……あ」
「もしあったらさ、それくれない?」
「え…でも」
「欲しいんだ。アンタから…ちゃんと…」
――端から見ればそれは『欲』にまみれた発言だったかもしれない。でも俺にとっては違った。
俺のために選んでくれたプレゼントだから。それを受け取ることが、竜崎に対する『詫び』で『礼』だと思って。(まぁ確かに、単純に『欲しい』っていう気持ちもあるんだけど。)
竜崎は少し考えて――やがておずおずと鞄を開けていった。
「…もらって…くれるんですか…?」
「ん。っていうか、俺が欲しいっつってんじゃん」
「じゃあ…」
鞄の中から明らかにプレゼントと思える綺麗なラッピングの施された袋を取り出して、竜崎は俺を見つめた。どうやら何を言うべきか迷っている、らしい。
ふわり。俺は促すように微笑ってみせる。
すると竜崎もつられて笑って、手の中のそれを差し出してくれた。
「誕生日、おめでとう…リョーマくん」
「ん…ありがと…」
――幸せな誕生日。
それはきっと、君だけが連れてきてくれるもの。
――端から見ればそれは『欲』にまみれた発言だったかもしれない。でも俺にとっては違った。
俺のために選んでくれたプレゼントだから。それを受け取ることが、竜崎に対する『詫び』で『礼』だと思って。(まぁ確かに、単純に『欲しい』っていう気持ちもあるんだけど。)
竜崎は少し考えて――やがておずおずと鞄を開けていった。
「…もらって…くれるんですか…?」
「ん。っていうか、俺が欲しいっつってんじゃん」
「じゃあ…」
鞄の中から明らかにプレゼントと思える綺麗なラッピングの施された袋を取り出して、竜崎は俺を見つめた。どうやら何を言うべきか迷っている、らしい。
ふわり。俺は促すように微笑ってみせる。
すると竜崎もつられて笑って、手の中のそれを差し出してくれた。
「誕生日、おめでとう…リョーマくん」
「ん…ありがと…」
――幸せな誕生日。
それはきっと、君だけが連れてきてくれるもの。
リョーマくんが頑張る前に桜乃ちゃんが頑張ってくれました(´V`)←
…や、でも王子も最後頑張ったよ、よかったよかった!(笑)
私はどうしたってリョーマをヘタレにしたくてどうしようもないらしいですね。いいじゃんヘタレ王子、大好き☆...
リョーマ視点って意外と書きやすいかもしれないと思った。つか雲雀といいリョーマといい男キャラっつーかひねくれたヤツの方がいいのかし、ら…私がおにゃにょこのように純粋じゃないからか。
それではここまで読んでくださった方、どうもありがとうございました!^^
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