ＳＳ

まあ、出てくるときも「ああちょっと無理カモ」って思ったんだけどさ。

でも小雨の状態だからなんとかいけるかと思ったんだよ。雨に関して運ないの、すっかり忘れてたモノで。


そしたらさ、うん、なんかみるみるうちに強くなってきて。あれもしかしてそこはかとなくヤバいんじゃないかこれは、とさすがに思ったね。
傘は持ってた。が、この日の俺は珍しく(今となっては運悪く、と言っても良い)自転車だったわけで。ほら、傘さし運転禁止でしょ？罰金でしょ？だからなんとなく気がひけたワケでさ。俺こういうのは守るタイプだし。…は？「意外」とか、失礼じゃない？

とまあそれはともかく、そんな感じで結局傘差さずに乗り切ったワケ。いや乗り切れてないんだケドね。学校着いたときにはもうビショ濡れだし？まあどうせ部活で着替えるからそれはいいとして、何がムカつくって、俺が学校着いた瞬間に雨が止むトコロだよネ。うん、分かった。今日から雨は敵。
まあ良かったことと言えば雨の中ズブ濡れで自転車走らせてる俺を誰にも見られなかったことかな。出てきたのが中途半端な時間だったからかもしれないケド。(今日ばっかりは、遅刻して良かった)(いや、雨に降られたのはこのせいか)

とにかく部活に行こうとして歩き出した俺は、そこで竜崎に出会ってしまった。
竜崎は俺を見て一瞬パアッと顔を明るくしたが、ズブ濡れの状態に気付いた途端俺よりも慌てはじめた。猛ダッシュで俺のもとへ来て、持ってたタオルで髪の毛をガシガシと拭く。使ってないタオルだから！って別に使ってたのでも構わな…違う違う。
いいよ自分でやるから、ってタオル取り上げて適当に乾かしてると、竜崎は怒ったような顔して、なんで傘さしてこないの、って聞いてきた。


チャリだったから。
合羽は？
そんなの持ってないよ。
じゃあ引き返せば良かったのに…
ヤダ、めんどくさい。
もうっ、めんどくさがり！


竜崎はいつも俺のこととなると真剣だ。
ああそれが意外と心地好い、なんて思ったりして、あれなんか顔が熱い。風邪ひいたかもって、とりあえず今日は早く寝ることにした。







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ズブ濡れたのは私です(笑)

リアルタイムで、うん。もっちゃん私のこと嫌いだよね！(泣)
リョーマくんは部室にジャージあるかもしれないけどさ、私は今日に限ってなんにも替え持ってこなかったよ！さむ！←
というわけで、リョーマくんがズブ濡れになったとこまではほぼ実話。桜乃ちゃんは来ませんでしたが(当たり前)
そんなところでイチャイチャしてないでさっさと部活に行ったら良いと私も思います。まあもう、グラウンド１００周なことに代わりはないけど！(笑)
ちなみに夏休み中部活に来たときの話。服を乾かしながら３０分で書きました(笑)