二次元NLCPに愛を注ぐブログ
(苦手な方はダッシュで逃げてください)
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このまま駄文放って、更新終わり。
ヒバピン、言うよりヒバピン前提なツナとイーピン、とリボーン。
一応3年後くらいのつもりで書いた数年後。
これで3部作書いていくつもりなのです。つーか今回はツナSIDEなのでピンとバリも書きたい。
あとツナが異常にシスコンぽいです。イーピン大好きです。
なんか書いてるうちに勝手にツナが暴走しました。(コラ)ボスとかハイパーっぽいツナはカケラもないです。ただのヘタレシスコンなので、ご注意。
あと今んとこ、雲雀は名前だけしか出てきません。
ひたすらピン大好きなツナとイーピン、そしてツッコミ役のリボーン(笑)なお話。
以上のことを踏まえた上で、それでもOK!という方は続きからどうぞ^^
注意書きやたら長いな(笑)
ヒバピン、言うよりヒバピン前提なツナとイーピン、とリボーン。
一応3年後くらいのつもりで書いた数年後。
これで3部作書いていくつもりなのです。つーか今回はツナSIDEなのでピンとバリも書きたい。
あとツナが異常にシスコンぽいです。イーピン大好きです。
なんか書いてるうちに勝手にツナが暴走しました。(コラ)ボスとかハイパーっぽいツナはカケラもないです。ただのヘタレシスコンなので、ご注意。
あと今んとこ、雲雀は名前だけしか出てきません。
ひたすらピン大好きなツナとイーピン、そしてツッコミ役のリボーン(笑)なお話。
以上のことを踏まえた上で、それでもOK!という方は続きからどうぞ^^
注意書きやたら長いな(笑)
ある、夏の日。―SIDE.T―
この日の沢田綱吉は、いつもとは違っていた。
朝起きてからというもののその頬は終始緩みっぱなしで、いつもなら面倒くさがるはずの修行にも快く取り組むし、ましてや大嫌いな勉強を進んでやろうとするし――とにかく彼は誰の目から見ても分かるほどに『ご機嫌』だったのだ。
そんな教え子の様子を、彼の家庭教師は暫く無言で見つめていたのだが――。
「やっぱきめぇな」
「ぐほっ!!」
力強いキックと共に一言。
綱吉は机に顔を叩きつけてしまい、そのせいで赤くなった鼻を擦りながら家庭教師――リボーンを睨み付けた。
「何すんだよリボーン!」
「キモい。ウザい。俺の前でそんなに油断してるお前がワルい」
「な、何もしてないだろー!?」
何でそこまで言われなくちゃいけないんだよ!と綱吉は食って掛かったが、リボーンはいたって冷静なまま息をつく。
「してんだよ。その顔が」
「へ?」
「なんなんださっきからニヤニヤして。だらしない顔が余計だらしないぞ」
「よ、余計なお世話だ!!」
綱吉は顔を真っ赤にして声をあげるが――何を思ったのか暫くしてまた元のニヤつき顔に戻る。
リボーンはそんな彼を本気で不気味だと思った。
「あぁもういいよ…今日は何言われても怒る気しないや」
「…だからなんなんだよ。お前家庭教師に隠し事する気か?」
「何って…リボーンも知ってるだろ?」
リボーンは眉を寄せる。自分の質問の答えにはまるでなってないし、その前に主語がはっきりしていない。
やはりコイツは馬鹿か、という意味を込めた視線を送ってやると、それに気付いた綱吉は苦笑しながらも付け加えた。
「分かった分かった。ちゃんと説明するよ。
――今日、夏祭りがあるだろ?」
「ああ、そうだな。このあといつものメンバーで集合じゃねえか」
「そうそう。俺とリボーンと、獄寺くん、山本、京子ちゃん、ハル、それにチビたちも……」
「…それのどこが楽しみなんだ?」
確かに何年か前の『ダメツナ』と呼ばれていた彼なら、こんなに大勢で祭に行くなんて涙を流すほど嬉しいことに違いない。
しかし今は違う。もう仲間も何人もいて、こういった行事にいつものメンバーが集まるのはもはや当然のことなのだ。
だから彼が改めてこんなにも浮かれている理由が、リボーンには分からなかった。
珍しくリボーンが勘繰っていると、綱吉はにっこりと笑いながら言う。
「まあね、もう毎年のことなんだけどさ……でも今年はちょっと違うだろ?」
「…何が」
「イーピンだよ、イーピン」
――イーピン?
リボーンにはますます分からなくなった。
イーピンとは沢田家に居候している子供たちの一人で、香港から来た凄腕ヒットマンの少女だ。
彼女は元は餃子拳と箇子時限超爆を得意とする殺し屋であったが、餃子拳は『匂いが気になる』という女の子らしい理由から封印され、箇子の方も簡単には発動されないようになっていた。
しかし彼女は、それ以前に培われてきた拳法のおかげで、今でも十分将来有望な殺し屋として活躍している。
――そんな彼女がだんだんと垢抜けてきたのは、半年ほど前からの話だった。
頑なに結ばれてきた弁髪はほどかれ、今では綺麗な黒髪が肩につくくらい伸びた。
ど近眼のためか極力細められていた瞳も今やパッチリと開かれている。
加えて中華服だけでなくスカートなどの洋服も着こなすようになった彼女は――はっきり言ってだいぶ女の子らしくなった。
確かにイーピンは、綱吉やリボーンが知る10年後の彼女に着々と近付いているのだ。
そんなイーピンの兄代わりである綱吉。
二人は本当の兄妹であるかのように仲良しで――綱吉は綱吉でイーピンのことをだいぶ可愛がっていた。
それこそ『兄バカ』とでも言えようものであったから、日々リボーンは呆れ気味だった。
綱吉の言葉の意味をリボーンは出来る限り考えてみたが、やはり真意はいまいち掴めなかった。
――寧ろその遠回しな言い方に、だんだんと苛つきを見せ始めて。
「…一体イーピンが何なんだよ。もっと簡潔に分かりやすく言いやがれ」
「簡潔にって…」
「もう今から十秒以内に終わらせねぇと殺す」
「わ、分かったよ!」
銃を構え本気な様子のリボーンに、綱吉は慌てて話した。
「イーピンこないだ浴衣買っただろ!?」
「ああ」
「どうやら今日それを着るみたいなんだよ!だからイーピン浴衣着るの初めてだし楽しみだなあって…!」
「…なるほどな」
要するに綱吉は、可愛い可愛い妹の浴衣姿が楽しみで仕方ないわけで。
そんな自慢の妹を連れて歩くことに機嫌を良くしているらしかった。
そこまで理解してリボーンは――やはり先程と同じように顔を歪ませて綱吉を見た。
「…それって兄バカ通り越してすでにシスコ――」
「煩いな!あんだけ可愛いんだからしょうがないだろ!?」
「………(どうしたってキモいのはキモいのか)」
リボーンはもう一度蹴り飛ばしてやりたい気分になったが、そこでふとある重大なことを思い出す。
そしてニヤリと笑った。
――きっと目の前の浮かれまくっている綱吉には衝撃的すぎることのはずだ。
そう思いながら、リボーンは笑顔の絶えない綱吉に話しかける。
「おいツナ」
「ん?」
「はしゃいでるとこわりぃが、今日イーピンは――
「沢田さんっ!」
ふと、二人の間に入ってきた華奢な声。
その声の主に、綱吉はぱあっと顔を明るくして振り返った。
「イーピン!」
――見てみるとそこには、既に浴衣を着付けてもらったイーピンの姿が。
淡い桜の花が散りばめられた水色の浴衣。黄色の帯とのバランスも良かった。
髪の毛はアップにして浴衣と似た柄の簪で留められている。
そして何より、彼女の満面の笑みに――綱吉でなくても一瞬目を奪われるほどの可愛らしさがあった。
浴衣を着れたことが嬉しいのか、イーピンは綱吉同様上機嫌だ。
その場でくるりと一回転すると、綱吉に向けて首を傾げる。
「どうですか?沢田さん」
「…に、似合う似合う!めちゃくちゃ可愛いよイーピン!!」
「ほんとですか!?よかったー」
イーピンは頬を赤らめて安心したように微笑む。
予想以上の可愛さに綱吉は呆気にとられていた。
(ああもうシスコンでもなんでもいいや…)
シスコン、というと本当の兄妹ではないので語弊があるかもしれないが、それが彼にとって1番近い言葉だった。
彼はイーピンを『異性』として見ているわけではなく、あくまで『妹』のような存在として見て可愛いと思っているからだ。
ましてや『嫁に出すなんてごめんだ』と思っている節もあるので――それは親の気分なのかもしれない。
とにもかくにも、綱吉は今この瞬間に幸せを噛み締めているのだった。
「ほんと可愛いよイーピン!『目に入れても痛くない』ってやつ…?だよ!」
「そ、そんな……」
綱吉がベタ褒めするのに、イーピンは恥ずかしいのか手をぶんぶんと振り回した。
「や、やぶからぼうにやめてくださいよ…」
「いや、お世辞じゃなくて!ほんと誰が見ても可愛く思うって!」
「…ほんとに……?」
おずおずと尋ねるイーピンに綱吉は激しく首を縦に振る。
念を押すように笑顔を返してやると、イーピンの顔がみるみるうちに明るくなっていった。
「ありがとうございます…沢田さんがそうおっしゃってくださると自信がつきます!」
「うんうん、自信持っていいよ!」
「分かりました!じゃあいってきますね!」
「うんいってら……… は?」
い っ て き ま す ?
イーピンの言葉に綱吉は目を丸くするが、言うが早いか、すでに彼女の姿は部屋から忽然と消えていた。
呆然とする綱吉の耳に、玄関の扉の音と、イーピンの「いってきまーす!」という元気な声が届く。
彼には状況が掴めなかった。
「――あのな、ツナ。言い忘れてたんだが……」
不意に、今まで黙って綱吉とイーピンのやり取りを見ていたリボーンが口を開く。
彼は綱吉に哀れみを込めた視線を送りながら――だけどどこか楽しそうに告げた。
「イーピン、今日は祭行かねぇぞ」
「……………は?」
「だから、俺らと一緒には行かないんだってよ」
「………………はぁぁぁぁあ!!!?」
事態を把握した途端、綱吉は物凄い形相でリボーンに詰め寄る。
綱吉に肩をがしりと掴まれ勢いよく前後に揺さぶられるリボーン。
だが彼は彼で、『死ぬ気じゃなくてもそんな顔できんじゃねえか』と少々的外れなことを考えていた。
「お前…離さねえと殺すぞ」
「なんでなんで!?じゃあわざわざ浴衣着てどこ行ったの!!?」
「だから離さねえと……」
殺す、とリボーンは言い掛けたが、今の綱吉に何の脅しも効かないことを悟って止めた。
――今にも泣き出しそうな彼の表情が、先程の言葉こそ最大の脅しだということを物語っていたからだ。
綱吉は声を上擦らせて一人自問自答していた。
「そうだよ!あんなに張り切って浴衣着込んでまで一体どこに――…」
ぴたり。
言葉だけじゃなく、綱吉の『全て』が一瞬にして止まる。
そして彼の顔がだんだんと青くなっていくのを見て――リボーンは意地悪く笑った。
「…何か読み取ったか?お前の『超直感』が」
「……ま、まさか…」
「たぶんその、まさか、だと思うぞ?」
綱吉の言葉を聞くことなく、リボーンは全てを察して頷く。
そのまま力を無くして項垂れた綱吉を見て、リボーンはその頭を軽く叩くと黙って部屋を出ていってしまった。
――残された綱吉は、自分の『直感』を『確信』に近付けていく。
(…イーピンが、わざわざめかしこんで出掛けるところ、なんて)
一つしか思い当たらなかった。
「……う、わぁ…やられた………」
はぁー……と、綱吉は盛大にため息をついて頭を垂れる。
今頃浴衣を気にしながら急いでいるイーピンの様子が頭に浮かんできて、彼は思わず苦笑してしまった。
――結局。
イーピンが満面の笑みで自分に浴衣姿を見せてきたのは、この後『あの人』に披露しても平気なものかを確かめたかっただけで。
彼女の初めての浴衣は、俺のためではなく――
「…やっぱり、ヒバリさんには敵わないなあ……」
綱吉は小さく呟いて、渋々と立ち上がった。
――『イーピンがいようといまいと、自分も祭に行かなきゃいけない』と思いながら。
どれだけ兄バカや親バカであろうと、全ては無駄な話。
自分なんかよりももっと、『イーピンバカ』な人がいるんだから。
自分なんかよりももっと、『イーピンバカ』な人がいるんだから。
嫁に出すのなんてすぐ先の話かもしれない。
そう思っていたら、いつの間にかリビングでエスプレッソを飲んでいたリボーンにまたしても馬鹿にされるのだった。
そう思っていたら、いつの間にかリビングでエスプレッソを飲んでいたリボーンにまたしても馬鹿にされるのだった。
…えーと。とりあえず謝っときます。ごめんなさい。←
ここまでとは言わないけどツナはシスコンでいいと思うんだ^^
あとイーピンもツナが大好きでいい、と思う。あ、雲雀に咬み殺される…(笑)
イーピンの浴衣は…紫がいいかな、と思ったんだけど、でも子供の浴衣で紫あんま見ないかな…と…;
やっぱ子供の時は明るい色の方がいいかと思ったので;紫は大人になったら着て貰います(笑)
次は恐らくイーピンSIDE。夏までに終わると、良い…;;
それでは読んで下さった皆様、ありがとうございました*^^*
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