二次元NLCPに愛を注ぐブログ
(苦手な方はダッシュで逃げてください)
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
昨日の日記、私だいぶ焦ってる(笑)
どうしたって間に合わないのは変わらないのにねーあははのは。←
というわけで今日は宣言通り駄文あげに来ました!
これがあるのでテニスの感想は明日にさせていただきますー!^^
前書きという名の注意。
この間のツナの駄文のイーピンSIDEです。あらかじめ前作を見た方が良いかもしれません;
ヒバピンというよりむしろそれ前提のイーピンと奈々。
またしても雲雀は名前しか出てきません。もうこれってヒバピンって言わないんじゃ…;
ツナとビアンキもちょこっとだけ。ヒバピンは次の雲雀SIDEでいっぱい出ます(笑)
ご理解いただけました方は、続きからどうぞ!
どうしたって間に合わないのは変わらないのにねーあははのは。←
というわけで今日は宣言通り駄文あげに来ました!
これがあるのでテニスの感想は明日にさせていただきますー!^^
前書きという名の注意。
この間のツナの駄文のイーピンSIDEです。あらかじめ前作を見た方が良いかもしれません;
ヒバピンというよりむしろそれ前提のイーピンと奈々。
またしても雲雀は名前しか出てきません。もうこれってヒバピンって言わないんじゃ…;
ツナとビアンキもちょこっとだけ。ヒバピンは次の雲雀SIDEでいっぱい出ます(笑)
ご理解いただけました方は、続きからどうぞ!
ある、夏の日。―SIDE.I―
この日のイーピンは、いつもとは違っていた。
先日奈々に買ってもらった浴衣を取り出しては眺め、また丁寧にしまっておく。それを30分に1回は繰り返していた。
そしてそのたびににんまりと笑顔になって――とにかく彼女は誰の目から見ても分かるほどに『浮足立って』いたのだ。
そんな彼女の様子を、居候先の優しいお母さん――奈々は微笑ましく思って見つめていた。
「…早く着たいわね、イーピンちゃん♪」
「あ……えと、ごめんなさい…」
あまりに自分が忙しなく動いていたのを自覚したのか、イーピンは頬を赤らめて俯く。
奈々は首を振り、笑顔で言った。
「いいのよ、その気持ちはよく分かるわ。私も初めて浴衣を着た時はそれはもう嬉しかったものー♪」
「ママン…」
「それに…それが好きな人のためだと、余計嬉しいわよね」
「!」
奈々の言葉に、イーピンは先程とは別の意味で真っ赤になる。
――今年の夏祭りは、浴衣を着てあの人に会いに行きたい。
そう思ったのは今に始まったことではなかった。本当のところ、毎年京子やハルが着てくるのを見ては羨ましいと思っていたのだ。
――だからかも知れない。
イーピンは先日、奈々と行ったデパートで行われていた浴衣フェアに思わず釘付けになってしまった。
そしてそれを見かねた奈々が、直ぐ様「買おう」と言ってくれたのだ。
最初はイーピンも断ったが、奈々は「私が着てもらいたいのよ!」と笑顔で譲らず、イーピンの方が押し切られてしまった。
それで奈々と一緒に選んで、1番気に入ったものを買ってもらったのだが――この感謝は計り知れない、とイーピンは思う。
「ママン…本当にありがとう…」
「もうっ、お礼はいいって言ったでしょう?でも…どういたしまして」
奈々はふわりと笑うと、イーピンの頭を優しく撫でた。
その優しさが心に沁みて、イーピンの方も自然と顔を綻ばせる。
この人は本当に優しい人だ――と、そう思った。
「――さて、じゃあそろそろ着替えましょうか?」
「えっ……」
「早い方がいい、でしょ?」
「っ……はいっ!」
奈々の言葉にイーピンは嬉しくなって、威勢のいい返事をして立ち上がった。
――やっと、やっと着れる。
その思いがイーピンを焦らせ、彼女は急いで浴衣のある二階の和室へと向かった。
――途中綱吉の部屋を通ったイーピンは、彼がリボーンと一緒に勉強しているのを横目で確認する。
(…沢田さんも、朝からご機嫌だったな)
イーピンはふと思った。
理由は知らない。けど、自分と似たようになんだかそわそわしていたのだけは分かる。
きっと皆とお祭りに行くのが楽しみなんかな、うんたぶんそう、と一人自問自答して、イーピンは小さく息をついた。
――正直なところ、去年までのように皆とお祭りに行きたい気持ちだって、確かにあった。
綱吉や他の皆だって、イーピンにとっては大切な人たちだ。今でも躊躇う部分はどこかにある。
でも、それでも今は、一刻も早くあの人に浴衣姿を見せたい、という気持ちの方が勝っていた。
(…ごめんなさい、沢田さん)
イーピンは心の中で呟いて、綱吉の部屋の隣に位置している和室へと入る。
タンスを開けて先程眺めたばかりの浴衣を取り出し、そのまま丁寧に床に置いた。
――淡いピンク色の桜が小さく、だけどたくさん描かれている水色の浴衣。
奈々はこれが1番似合うと言ってくれたし、イーピン自身もこの浴衣が1番気に入っていた。
桜はどこか、あの人を思わせる部分があった。だから彼女は桜が好きで、それ故浴衣も桜をモチーフにしたものを選んだのだ。
(…雲雀さん、も、気に入ってくれるといいな)
彼のことを考えただけで自然と頬が緩む。
イーピンは浴衣を見つめながら、ただただそれだけを考えていた。
「ごめんねイーピンちゃん、ちょっと洗濯物取り込んできちゃったから――」
「ひゃぁうっ!」
不意に後ろからかかってきた奈々の声に、イーピンは思わず声を上げてしまう。
奈々は部屋に一歩入りかけながら、イーピンの様子に目を丸くした。
「あら…どうかした?」
「ご、ごめんなさいっ!いきなりでびっくりして…っ!」
――まさか奈々に気付かないほど考え込んでしまっていたとは。
殺し屋としていけないなあ、とイーピンは半ば苦笑する。
奈々は小さく頷くと、イーピンが広げていた浴衣を手に取りながら言った。
「さて…じゃあ着替えましょうか」
「あ、はいっ!」
イーピンは慌てて立ち上がった。
***
「――はい、できあがり♪」
「う…わぁ………っ!」
――30分後。
イーピンは無事浴衣を着ることができた。
出来映えは完璧だった。イーピンは鏡の前に立って、思わず感嘆の声を上げる。
「すごい、きれい……っ!」
感動するイーピンの肩に手を置いて、奈々はにっこりと笑いながら言う。
「良く似合ってるわよ、イーピンちゃん」
「…ママン、ありがとうっ!」
イーピンが嬉しさの余り思いきり奈々に抱きつくと、頭に付けた簪がカシャリと音を立てて揺れた。
――奈々は浴衣を着付けるだけでなく、髪の毛も綺麗にしてくれた。
そこで渡された、浴衣と似た模様の簪。
「似合うと思って買っておいた」と話しながら挿してくれて、イーピンは感謝の気持ちでいっぱいになった。
「ほんとにほんとにありがとうっ!嬉しいっ!」
「はい、どういたしまして。喜んでもらえたみたいで良かったわ」
「…私、沢田さんに見せてきますっ!」
――やっぱり綱吉には1番に見せておきたい。
それで笑顔で似合うと言ってもらえたら、きっと自信がつく。
そう思ったイーピンは隣の部屋へと駆け込んだ。
***
『…に、似合う似合う!めちゃくちゃ可愛いよイーピン!!』
『ほんと誰が見ても可愛く思うって!』
綱吉は予想以上にべた褒めしてくれた。
だからイーピンも――途中から恥ずかしくなってきた部分はあったが――予想以上の自信をつけて、笑顔で綱吉に言うことができた。
「じゃあいってきますね!」
――行き先なんて言わずもがな、だ。
イーピンは一刻も早くあの人に会いに行きたくなって、浴衣に気を配りながらも急いで階段を駆け降りた。
「――あら、イーピンちゃん。ツッくんには見せてきたの?」
「あ、はい!沢田さん似合うって言ってくれました!」
「それは良かった♪…もう行くの?」
「はい!いってきます!」
「気を付けてねー?」
奈々に見送られながら、イーピンは用意されていた下駄を履き、そして玄関のドアを開けた。
一歩外へ出ると、そこでちょうど買い物から帰ってきたビアンキとはち合わせる。
ビアンキはイーピンに気付くと、直ぐ様イーピンの格好を一弊した。
「あらイーピン、浴衣似合ってるじゃない」
「わ、ビアンキさん!ありがとうございます」
「ふふ…これも愛の力かしら、ね?」
「や、やだ…やめてくださいよもう……」
全てを見透かしたように微笑むビアンキに、イーピンはさっと頬を染めて首を振った。
その様子にビアンキは一層笑みを濃くして――手に持っていた袋の一つをイーピンに差し出した。
「?なんですかこれ…?」
「八百屋のおじさんが、アンタんとこの子供にってくれたの。せっかくだから一緒にやってくれば?」
ビアンキから手渡された袋には花火セットが入っていた。
誰と、なんて主語がなくても伝わる。
イーピンは嬉しくなって、満面の笑みでビアンキにお礼を言った。
「ありがとう、ビアンキさんっ!」
「別にいいわよ、どうせ貰い物だし…ほら、行きなさい」
「はいっ!いってきます!」
ビアンキにも同じように挨拶をして、イーピンは今度こそ家を出た。
カラコロと新品の下駄が音を鳴らす。
多少の歩きにくさは感じたが、今のイーピンにはそれくらい何のその、だった。
――奈々と二人で選んだ浴衣。あの人も気に入ってくれるといい。
綱吉も似合うと言って喜んでくれた。もしあの人が微笑んでそう言ってくれたなら、それだけで幸せだ。
そして彼の仕事が終わったら――ビアンキがくれた花火、やりたいなと思う。
今夜打ち上げられる大輪の花火は見れなくていい。それよりもあの人とできる花火の方が綺麗に決まっている。
(――早く………)
早く、雲雀さんに、会いたいな。
ふふっと笑みを溢して呟くと、イーピンは浴衣が崩れない程度に小さくスキップをした。
イーピンとママンが仲良しこよしな話が書きたかったんです。
ていうか浴衣着るまでの経緯とか…?あとはビアンキ(笑)
文体おかしかったらすいません。…あぁ、いつものこと?...
あとで見返しておかしかったらこっそり修正しときます。
よーし、雲雀編では思いきりヒバピンさせてやります!(笑)
PR
この記事にコメントする